世界におけるごみ問題は、深刻な状況にあります。

世界的な社会問題としても認知されており、2015年9月の国連サミットで採択された「SDGs」でも2016年から2030年の国際目標として17のゴール・169のターゲットに含まれています。

なぜゴミの削減が必要なのでしょうか。

そもそもなぜゴミの削減が必要なのかご存知ですか？

環境省の発表によると令和元年（2019年）の日本のゴミ（一般廃棄物）総排出量は、4,274万トンで、これは東京ドーム約115杯分に相当する膨大な量です。１人１日あたりのゴミ排出量は、918グラムで、ゴミ総排出量、１人１日あたりのゴミ排出量ともに横這いとなっています。

また、最終処分場は、前年比1.1パーセント減少しており、リサイクル率も減少傾向にあります。

産業廃棄物を計算に加えると、排出されるゴミの量はさらに膨大になります。

ゴミ総排出量、１人あたりのゴミ排出量ともに横ばいにもかかわらず、最終処分場の容量や数が減少傾向にあるため、今後廃棄物が処理しきれなくなる可能性が懸念されています。

ゴミがもたらす問題は様々です。

処理コストがかかる

ゴミを処理するためには様々なコストがかけられています。ゴミが増えることでこのコストは増大します。

埋立地の不足

ゴミは最終処分場で埋め立てられて処理されています。処分場が不足すれば新たに山林を切り開き処分場を建てる必要があり、環境破壊に繋がります。

環境に負荷がかかる

ゴミの運搬や焼却には、温室効果ガスである二酸化炭素が発生します。二酸化炭素の発生は、地球温暖化に繋がり、温暖化が進むと、地球上の動物や植物の生態系に大きな影響が及ぼされます。

ゴミを減らすために

ゴミを減らすためには、分別を行うことや５Rを意識することなどが挙げられます。今日から実践できるものから行っていきましょう。

リサイクルの例

• 牛乳パックはリサイクルするとトイレットペーパーに

牛乳パックはリサイクルするとトイレットペーパーになります。牛乳パックは質のいい紙でできているので、たった6枚でトイレットペーパー1個ができます。

• アルミ缶のリサイクル

アルミ缶をリサイクルすると少ないエネルギーでアルミ缶を作ることができます。アルミニウムは、ボーキサイトという鉱石から作られますが、その時にたくさんのエネルギーが必要になります。ところが、回収したアルミ缶を利用してアルミニウムを再生すると、新しいアルミ缶を1個作るときに使われるエネルギーと同じ量のエネルギーで、33個のリサイクル缶を作ることができます。